ステイン→サンディングシーラー→水性ウレタンニスと塗っていく実験。
前回までの実験
こちらにて「下地のサンディング」が最も重要ということがわかったが
ニス塗りで白い粉が浮いてくるトラブルに見舞われた。
参考画像(ステインに墨汁を使用)
原因の候補としては
もう一度廃材となっているSPF材を研磨し、次の3箇所に分ける
※前回写真がブレているようだったので新しく光源を配置しシャッターが早く切れるよう考慮した。
木目をよく水で濡らし、電動サンダー80番で研磨。
木材が水分を吸収すると繊維が浮いてきて凸凹になるためニス塗りが失敗する。先にその分を浮かせてしまって後から研磨する。
更に240番で手による研磨を行った。
ステインは左から「何も塗っていない」「オイルステインの茶色」「墨汁の黒」と塗り分ける。
基本的に同じ面を使うので条件の差による結果の違いを防ぐ。
とりあえずは前回と同じ塗り方をして違いがでるかどうかを検証。
これはそれほどかわらない。いつもと同じ。
240番で研磨した。
右側の黒中央に白い塊ができているのは研磨で削りきれなかった木目にシーラーが溜まっている。
かなり深めな溝ができていたのでこれは仕方ない。
違いはあまりわからないが、美しく仕上がっている。
前回から使っている水性ウレタンニス(艶消し)である。
かなり薄めて塗った。
ここからが本番。
乾燥後
明かりが強いのできれいに塗れているように見えるが、茶色のステインの箇所にはうっすら白味のムラが確認できる。
黒いステインの部分も既にはっきり白い粉状のものがわかる。茶色より目立っている。
しかし、一番左の無垢な部分はほとんど目立たない。なるほど。
とりあえず1回だけではわからないので2回目。
乾燥後
完全に白い。
全体的に白味が乗ったので暫定的に結論...
無垢材の部分はわかりにくいが市販のオイルステインを塗っている真ん中も明らかに白い粉がのってきているので
恐らく透明クリアなしで艶消しニスを塗るのは無茶がある模様。
というわけで次回は透明クリアを試していきたいわけだが、そのまえに
思いっきり250をかけた。
通常はニスの上に250はないと思う。荒すぎる。
さすがにニスまではがれたか?
白い部分がほぼなくなった。
ここから黒の面だけ磨く。
あまりきれいではない。
塗装も削れてしまった。
ごみになるような破片の耐水ペーパーを使ったので指先の後がついてしまった。
ヤスリは何か広い面を挟んでかけよう。
お!?
ちゃんと艶消しのヌっとした輝きになっているようにも見える。
これなら使えなくもなさそう。
そういえば子供の頃、木造校舎の手すりがこんな感じで小キズとヌッとしたツヤが混ざり合って味があった記憶だ。
使い込まれた味が出たとみれば悪くないフィニッシュに感じてしまった。
とは言え、光が反射しないように写真を撮影すると...
引っかき傷と塗装剥がれは無視しても、やはり木目に入り込んでいる「白い粉感」だけが気になる。
結論としてはまだ早いが、ステインが黒であろうとなかろうと白い粉が浮いたので
どれだけシーラーを塗ろうとも透明クリアなしで艶消しクリアを塗るのは無理があると言えそうだ。
透明クリアのウレタンニスも買ってきたので次回テストしていきたい。