2020年5月28にRaspberry Pi 4
の8GBバージョンが発売した。
私の用途では8GBも必要ないと思うがタイミング的にちょうどよいと思いRaspberry Pi 4
で簡易サーバーを組んでみることにした。
以下Raspberry Pi
はラズパイ
と記す。
※ここで言うスターターキットはラズパイを最低限動かすのに必要なパーツセット(USBケーブル、SD カード、ケース等のセット)のことを指す。センサー類のキットのことではないので注意。
スターターキットを安易に買ってしまうと次のデメリットがある
というわけで理由を詳しく解説していく。
まず逆に「スターターキットを買う理由」を考えると割とシンプルである
バラだと何を買ったらいいかわからない:ラズパイ単体では動かないため
安い:パーツをバラで買ったと思うとキットも意外と安い
このどちらかに当てはまった場合は次の内容をぜひとも一読してから決めてみてほしい。
Raspberry Pi 4にはUSB-Cの給電に不具合があったようでソフトウェアでは対応できずハードウェアの更新がされている。
これは技適マークが入ったラズパイで解消されているそう。ラズパイの品名などからは確認できないので実際買ってみないとわからない。
そしてそもそも技適マークが入っていない電波を発する機器は日本で使う場合「違法」
このキット販売されているラズパイの中には技適マークが入っていない≒USBの不具合が解消されていない物があるとの報告があるので最も注意したい。
これはキットではなく、公式からナビゲートされているショップから購入すれば問題ない。
ラズパイは小さいがほぼPCだ。
自作PCをやったことない人にはわからないかも知れないがPCというのは冷却が全てと言っても過言ではないぐらい冷却が大切
その大部分を担っているのがファンとケースである。
おおよそ売れているキットはこちらもある程度良いものが使われているようでは有るが、音がうるさかったり「そのケース逆に熱がこもるのでは?」というような密封状態にしてしまうものも多く避けたほうが良いと感じた。
キットに絶対ついてくるSDカード。
SDカード自体は品質の高いブランドのものであるが、そもそも耐久性がHDD, SSDと比べ物にならないぐらい低いことが意外に知られていない。
特にファイルサーバーのような使い方をする場合はもってのほか。
現在のラズパイはアップデートによりUSBのディスクから直接起動できるので、簡易PCやサーバとして利用するなら少しお金を積んでもSSDが良いだろう。
まずラズパイは3Aというかなり大容量のUSB給電が必要。
通常のUSB充電器等は2A弱なのでまず電力不足。
売れているキット類はまだ良さそうだが、この電源に安っぽいものが使われているキットがある模様。
ラズパイについているHDMIケーブルはMicro HDMI
こちらは概ね大丈夫そうではあったが、調べた所なんとこれがMini HDMI
にが入っている物があったり怪しい会社が散見された。
Mini
とMicro
は違うので注意。
最も大きな点は「冷却」と「SD」という観点から私は別売りでパーツを揃えることにした。
ちなみに別売りでパーツを揃えても値段が跳ね上がるということはない印象。
今回別々のショップで買ったが送料はトータル0円。
というわけで私が買ったパーツと金額を公開。
バッファロー「SSD-PG1.0U3-B/ NL」こちらはUSB3.1(Gen1)
1テラバイトなので十分すぎる容量。
ヤフーショッピングで購入(Amazonよりやすい)
Gen2ではないので転送速度が遅いがそもそもラズパイがGen2に対応していないのでこれはOK。
むしろGen1にすることでSSDの値段が抑えられる。
内蔵SSDにケースを付けるとケース台で値段が上がるのでこちらのほうが得かと考えた。
10,480円
「New Ice Tower Cooler」(黒)
Amazonで購入。
海外のフォーラムでは最強と言われていたファン。
冒頭でも述べたがラズパイはPCなので低コストで最も冷えるものをチョイス。
基盤下部の保護板が付いてくるのでこれがあればケースは不要かと思う。
2,499円
Smraza Raspberry Pi 4 USB-C (Type C)電源
Amazonで購入
電源ケーブルに関しては冒頭で述べたがこちらは単体でAmazonの評価が良く確実なものをチョイス。
ここはもっと慎重に選んだほうが良いかも。
1,139円
RSコンポーネンツ(公式)から購入。
コネクタにラズパイのマークが入っているため信頼できる?
さらにAmazonで買うより安い。
本体と一緒に買ったので送料無料。
544円
Raspberry Pi 4B 8GB
こちらもRSコンポーネンツ(公式)から購入。
他で買うよりここが安かった。
8,274円
SDカードは最初のインストールに必要なので手持ちを使用。
ケースは埃と基盤ガードのみの理由なので無駄なケースはむしろ温度が上げてしまう可能性も。
無くて良い。
22,936円
外付けSSDが高く、ファンも良いものを選択したためなかなかの値段にみえるがかなり安く収まっているはず。
冒頭に「買うな」といれておいてなんだが、あくまでもこれは私の場合である。
キットで売っているものは値段的に安く、しっかりレビューを読んでいけばとりあえず初心者が触って見るには十分そうなパックもいくつかあった。
この記事を読んで「パーツ選ぶの面倒」と思ったらスターターキットを買ってみるのも悪くない選択肢だと思う。
しかしながら上記理由も合わせせっかくなのでPCと同じようにパーツを一つずつ吟味してみるのがオススメだ。