Boseより発売中の QuietComfort Earbuds。
ノイキャン性能がトップクラスということで買ってみた。33,000円(高い...)
この値段ながらもノイキャン人気のため殆どが入荷次第発送になっている模様。
今回はこちらのノイズキャンセリング性能に的を絞ってレビューしていきたい。
このイヤフォン、イキャン性能が業界最強と噂されている。
実は我が家は近所の騒音問題により非常に眠りにくい環境にさらされており、音楽ではなく「ノイキャン性能」を当てにして買ってみた次第だ。
これはネットで調べると結構出てくる話。
ノイキャンイヤフォンを静音のためだけに買うぐらいなら耳栓のほうが性能が高いというお話。
耳栓+イヤーマフは最強らしいが、イヤーマフをしていると邪魔で眠れない。
耳栓だけは常備しているのだが....
さて、耳栓最強というが耳栓には弱点が多数ある。
車のエンジン音は低音成分が多い。
物理の基本ではあるが、低音は高音より障害物を突き抜けやすい性質を持っているため耳栓をしても低音成分はあまりカットできない。
よってマフラーを付け替えているタイプのエンジン音に悩まされる人に耳栓はあまり効果がない。
更に耳栓は耳の奥まで入っていないと意味がないので「耳がかゆい」「耳が痛い」「寝返りを打っているうちに抜けかける(効果が薄れる)」なども経験する。
ようやくBose QuietComfort Earbudsのレビューである。前置きが長くて申し訳ない。
このイヤフォンに関しては過去最強のノイキャンと言われておりYoutubeなどを見ていると特に車の騒音に強いとのレビューが出てくる。
これは....すなわち耳栓が苦手な低音に強いのでは?と思い購入に至る。
そしてまさにその通りだった。
低音はびっくりするほどカットする。耳栓の比ではない。
今までアイドリングしているだけで眠れなかった車のエンジン音がスッキリと消え去る。
あれ?車いなくなった?と感じるほど。
更に空吹かしされても殆ど気にならないレベルになる。バイクもOK。
恐らく家の外の音を家の中で聞いているわけで、大枠の高音成分が取れた状態から更にノイキャンが乗っている相乗果だと思う。
それでもわずかに高音域は抜けてくるが、川のせせらぎなど環境音の一つも流せば完全にそこは森の中である。
ついに私の中でノイキャンが耳栓を超えた瞬間だ。
あくまで体感だが耳栓との比較は次のイメージをEQで書いてみた。
左が低音のカット率で右が高音のカット率(あくまでイメージ)
耳栓だと10メートル圏内人の話し声で既に眠れない。
低音域は天と地の差。
ヘルツ数に関しては本当に適当なので実際はもうちょい下の方に山があるかも。
高音域は微妙に聞こえるのでテレビで人が何を話しているかは聞き取れる。
ショッピングモールで店内放送のBGMは(低音がほぼ消えて)ペラペラな音になり眠れそう。
一方でアナウンスで喋っている内容は聞き取れる。
全帯域の音が消えるわけではないのでそこまで過度な期待はしないほうがいいかとは思う。
さて、これで準備万端。ベットで眠ろう。
これだけが買う前のボトルネックだった。
イヤフォンといえ、これはかなり出っ張っている構造
さすがにこれは耳からはみ出るので枕にねっころがったときにぶつかる。
そして取れる。
本家の睡眠用のSleepbudsでも取れる人は取れるらしい。
ということで...
旅行用のネックピローと百円均一のヘアバンドをつかったら寝ることができた。
まずヘアバンドでイヤフォンごと隠してしまう。これだけで枕と擦れてもイヤフォンがとれることはない。
また、普通の枕だと耳があたって眠れないので、ネックピローをつけて横になり、後頭部の部分にだけ普段使っている枕を当てる。
こうすると耳の部分に枕のスキマができて真横にはなれないが体に角度をつけて眠ることができた。
公式で電池の持ちが6時間程度になっているので朝まで使うのは厳しいかも。
私は騒音が発生したときに付ける程度に使用している。
話は変わるがイヤーピースのフィット感について。
このイヤフォンだがフィット感はひたすら褒められている事が多いが...
どうやら耳の形によるようで私は正直フィット感は良くない。
通常使用で外を歩きながらつかっていても取れそうになることが多々ある。
これに関しては解決策は見つかっていないが、人前でも気にならなければヘアバンドやイヤーマフを上から付けるのもありかも。
まぁそれなら普通にヘッドフォンを持ち出したほうが良い。
あと、これはおまけではあるがノイキャン初体験だと「酔う」人がいるらしい。というか私がそうだった。
ノイキャンが強すぎて気持ち悪くなる。
DTMer的に言えば無音なのに左右の位相が狂ったような違和感が続くわけで、これが若干不快に感じる。
ASMR動画で「耳を塞いだときの音」が好きな人がいるが、逆にこれがニガテな人はきついと思う。
ただ酔いに関しては2日でなれた。意外になんとかなるもの。
逆を言えばそれぐらいノイキャンが強いということではある。
長くなったがこの記事はノイキャンにだけ絞ってレビューした。
実はこのイヤフォン「音質が悪い」とよく言われており、私も初めてつかったとき「なんだこれ...」と思ってしまった。
実際は(おそらく)EQの調整が全くされていないことが原因で共鳴しているだけだと思われる。
このあたりの音質改善レビューは別記事で書くことにする。