2022/12/10:英語版ユーザ向けに加筆と内容追加。
v3.4
でも操作方法が変わっていないことを確認。
この記事は
メッシュは左右対象になっていると思うのに、なぜか左右対称編集できないとき
つまりズレた対象の頂点を補正したいときに読む記事である。
そもそも左右で頂点数が違うもの強制的に対象化したい場合は次の記事から読んでもらえればと思う。
【Blender】左右対象にしたいのにミラーモディファイアがうまくいかない時(重複してしまう) | 謎の技術研究部
左右が非対称になっている頂点をスナップする機能が「対称にスナップ」機能だ。
英語版の名称:Snap To Symmetry
公式Doc(英語のみ):Snap to Symmetry — Blender Manual
「編集モード」にて
まずはAキー
ですべての頂点を選択 or 対称にしたい点をピンポイントで選択(片方の点でよい)
メッシュ
(Mesh) > 対称にスナップ
(Snap to Symmetry)
※頂点が全く選択されていない状態で実行しても何も起こらないので注意。
オプションで設定が変えられるので例をあげてケースごとに解説する。
対称にスナップ後に左下のウィンドウから設定できる。
頂点が離れすぎているとスナップ機能が適用されない。
そんなときは左下のウィンドウからしきい値
(Threshold)を調整する
ここを徐々に大きくしていくとスナップする許容範囲が広がるので
許容値を超えれば自動的にスナップされる。
しかし、上の例を見てみるともともと正方形だったのが台形になっている。
その場合は係数
(Factor)を調整してみると良い。
デフォルトでは0.5になっており、対象となる頂点2つの「ちょうど中間」あたりにスナップする。
そこでこちらを1か0に振ると、左右どちらかの頂点とピタっと一致する位置にすることができる。
これは3Dモデルなので次の事が起こりうる
先程はXだったので、Y軸側にスナップしてほしいときは
方向
(Direction)をYにしてみる。
奥の点とスナップすることができた。
※+Yなのか-Yなのかでスナップ後の位置が変わってくるが、結局は係数だけ調整すれば同じ効果が得られるのでひとまずは気にせずやれば良い。
最後は少し解釈が難しい。
方向でX軸を指定した時にX軸そのものにスナップさせたいときは
「中心(Center)」をオンにする。
このように対称の頂点がなくてもX中心(0)にスナップする。
※デフォルトではオンなので逆に中心にスナップしたくないときはオフにする。
中心から微妙にズレている点が残ってしまった場合、この作業後ミラーモディファイア化した時やメッシュ
> 対称化
などで頂点が一部消失するということが起こりうる。
特に理由がなければは中心(Center)はONにしておいたほうが良いだろう。
これは左右対称編集を行う時に使に合わせて使用するとよい。
というのも「左右対称編集」は左右が「非対称」だと利用できないからだ。
例えば次のように「もともと左右が非対称」の場合は左右対称編集が効かない
「編集モード」中画面右上に表示されているXYZのボタン
例えば左右対称編集のXを有効にして
※テンキー1で真正面からのカメラ
右上の頂点を移動する
このように左側の対応する点も同時に移動してくれる。
これが左右対称編集。
この機能、結構便利そうな気がするが解説しているサイトが非常に少ないため記事にさせていただいた。
特に「中心」に関して解説しているサイトは私以外見つからなかったので若干間違っているかもしれない。
あとどうでもいい話ではあるが「対称」を「対象」と誤変換しがちなのでこのあたりはGoogle検索した時にも影響しているかもしれない。