かねてより素人が作る料理という意味で「素人料理専門」という記事を執筆させていただいておりましたが、素人料理というのは「京都の家庭料理」という意味があることが判明いたしました。
誠に勝手ながら既に意味のあるワードであったため退店を決意いたしました。
ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
では早速本題に入っていく。
今日のソースは カゴメ「鶏肉のトマト煮用ソース」。198円。
背面より
フライパンで調理するものだ。
鶏肉の片面に焼き目を付けてから~という調理法はこれ以外にもよく目にする。料理の基本なのだろう。
真正面からこの調理法を無視していく。
男なら「材料」とは言わない。
これからはイングレディエントと言っていく。積極的に言っていく。
用意するものは一つ。
鳥もも肉。350グラム。100g換算で58円。
男ならできるだけ安いものが良い。
もも肉は脂質が少なくヘルシーである。ササミのほうがダイエット食として注目されがちだが鶏皮の部分を除けばもも肉もササミと比べて遜色ない。
今日というか、最近いつもこの調理法だ。
袋に肉とソースをポンして脱気する。
ダッキーというトリッキーな機械を使っている。
これは2.5万円ぐらいしてしまったが、マシンはできるだけ安いものを使う。
なんならビニール袋にいれて水に沈ませればOKだ。
とにかく男なら面倒な下処理はしない。肉のカットすらしない。そのままビニールにポンだ。
電気ポットにポンする。
尚、ポンという動詞は「お釜にポン」へのオマージュであり、アンチテーゼでもある(?
注意してほしい。この手法を使うとこのポットはもうポットとして使えないと思ってもらいたい。
密封された袋がたとえそれ専用で水気を一切通さない仕様であってもニンニクなどの強烈な臭いの成分は染み出すことが経験からわかっている。
つまりこのポットでコーヒーを入れようもんならひどいことになると思う。
この手法のためにポットを無駄にするのはやめたまえ。
また安全性に関しても保証ができない。皆には正攻法として「低温調理器」を買ってほしい。
ポットの温度設定は70度。コレ以下にはできないのが残念だが(低温調理だと60度以下で肉を調理することもある)
ただ、温度計で測ると正確に70度で止まっている。
ポットため70度を常時維持はできないが(保温機能が作動すると75度程度まで上昇することがある)温度はあまり関係ない。
ポット本体の保温性が高いため恐らく低温調理機より電気代は安いのではないだろうか。すまないが電気代を測る装置がない。
実はAnova Nano(低温調理器)も所有しているが、男ならより安い方を選択する。
おすすめは24時間であるが、今回は12時間でいく。
70度で24時間漬けると鶏肉が箸だけで解れるほど柔らかくなる。
12時間だとまだナイフが必要だった。
12時間経過したらお皿に開けて食べるだけだ。乾燥パセリは後からかけた。
とてつもなく良い香りがする。どこかで香った事がある香りだ。
あ、パスタソースの香りだ。
肉は本当に柔らかい。ナイフを押し込むだけで肉が解れる。
そしてこのソース。肉汁と合わさって完全にオムライスを食べているような
あ、オムライス屋で食べたオムライスもこんな感じだった気がした。
ソースは本当に美味しい。コレは正直鶏肉である必要すらなくパスタを入れればそれでいけそうだ。
なんならうどんでもいいし、オムライスにかけても美味しいと思う。
ただ、肉が安い。
長時間煮込むと柔らかくはなるがちょっとパサっとする。
もうちょっと高い肉が食べたい。
がやりたかった。肉の油が滲み出てソースによりダシ感が出ているのでは?
だが流石にお腹いっぱいになってしまった。
この調理法、前日寝る前に仕込み時間5分で翌日食べたい時に食べられる。
やっぱ今日は食べたくなかったと思ったらそのまま漬けておいて翌々日でも良く、さらに柔らかい肉が食べられる。
おすすめの調理法だ。
イングレディエントにできるだけ安いものを用意して、ぜひとも挑戦してもらいたい。