ここからはキーボードの手垢掃除記事。準備はよろしいか?
★記事ヘッダ画像も美しい画像にしておいた。次も1枚美しい画像を挟んでおくのでスクロールして欲しい。
キーボードのキーを全て外して掃除する。
10年以上前になるが、初めてSEになった時に巨大なサーバーラックにくっついていたキーボードの押し心地に感動した。
それが「静電容量無接点方式」というワンランク上のキーとの出会い。意外に知られていないがセブン銀行のATMのキーにも使われているように耐久性が必要な業務ユースで見かける方式のようだ。サーバーに付いていたのも納得(押し心地をためしてみたければ是非セブンへGO)
当時すぐに3万円近くしたこちらのキーボードを購入した。
話が長くなってしまったが、以上の特性からキーを取り外した時の構造が若干普通のキーボードとは異なる。
さすがに汚すぎて各所からのおディスを頂戴しそうなので、まだきれいな左側以外モザイクした。が、余計卑猥になった。
溝に溜まっているゴミのみならず、キーに微妙にこぼした食べ物の汁が飛んでいる(私はPC前で食事しちゃう派)
10年以上使っているのにキー文字の剥がれが一切ない。打てなくなっているキーどころかキーのガタツキ等も一切ない。新品と何ら変わらない打鍵感を維持している。このプロダクトは素晴らしいと言える。
やはり綺麗にしてより長く、気持ちよく使っていきたいという思いが強くなり始めた。
キーボードの写真をかからず撮影する。上の写真の他にも何枚か撮った。
これは汚い物には蓋をしたい心理ではきついかもしれないが、どれだけ熟練したキーボードマスターでも絶対にボタンを戻す時にどれがどこにあったのかわからなくなる。
絶対に写真を撮ること。
ちなみに私はLINEの写真機能で撮影して、そのまま友人に送信してしまった。
キーを外す専用のツールがあるのはもうずっと知っているのだが、いつも買い忘れるのでマイナスドライバー2本でやっている。特に傷等ついていない。
横から挟んでテコのイメージでポンだ。
一部人体的体毛による侵食が見られるが耐性はよろしいだろうか?
キーを外すだけで25分かかった。
撮影とマイナスドライバーの入れ方を工夫したりしているので実際は20分もあれば終わるかと思う。
中央のプラスチックがキー1個分だ。
本格的に人体的体毛感に寒気を催す。
ホコリというより、スナック菓子のカスっぽいものが沢山詰まっている。これはひどい状態だ。
残念ながら錆はじめていた。
とはいえ前回掃除したとき(何年も前)に既に錆びていたのである程度予想済み。これは内部のプレートが「鉄製」ということだ。
これは旧機種なので新しい方はアップグレードさているだろうか?
何度も言うがこれでも打鍵感にキー感度、何一つ不具合は出ていない。
ゴミは先日の記事にある「ブロワー」で除去したが、おそらく飲み物をこぼした際に付着した糖分等で固まっているので掃除機のブラシを当てて綿棒で剥がした。
より錆びていく可能性があるので水は使用せず、ガラスクリーナー(界面活性剤)を綿棒につけて処理した。
1個でも無くしたら大変なので必ず箱に入れる。
ちょうど手ブレがボカシになってよかった。
食器洗い用の洗剤がベスト。使い古しの歯ブラシでこびりついた汚れを取ったが、そこまでしなくても手垢ぐらいは落ちるようだった。
ちなみに中性洗剤に漬けるのはフィギュアの洗浄も同じなので、細かいホコリが落ちなくなったフィギュアがあればやってみてほしい。
食器洗い洗剤は万能だ。
洗浄中はこの水からなんとも言えない手垢の匂いがする。漂白液のような微妙な匂いだ。
先程のキーを1個づつ洗浄し終えたら、さらに新しい中性洗剤入の水につけた。これはセオリーではなくなんとなく私がやっているだけ。
さすがに綺麗になっている。
ドライヤーで乾かしたが、念の為「フィギュアと同じ」だと思って処理する。
というのもフィギュアは熱が強すぎると変形するからだ(逆にこの特性をつかって刺さりにくいパーツを柔らかくして刺すこともある)
キーの裏側に貯まるので裏をメインに乾かす。
熱の入れすぎにはとにかく注意。
繰り返すが茶色は「錆」である。うんこではない。
真っ白とはいかないが、日焼けのような黄ばみもなくヌっとした白さに仕上がった。良い樹脂をつかっているのだろうか?
満足である。
毎回十字キーはわけがわからなくなるのでキーの高さを見て判断する。
混乱するキーにALT
やSHIFT
など2つ同じキーがあるやつだ。
私の場合ALT
は全く同じ形状、SHIFT
は左右で長さが違った。
めちゃくちゃ綺麗になった!
作業をはじめてから完成までぴったり1時間半だった。
この美しさ。
打ってみると打鍵感がよくなっていることに気づく。
どうやら中に入っていたゴミが若干キーに干渉していたらしい。
なるほど。定期的な掃除は打鍵感にとっても重要のようだ。
こうやって完成するとなんとも言えない満足感と同時に、今後どうやって美しさを維持するか、次の掃除はもっと時短になるかを考えてしまう。
キーの中に紙を引いておいたらどうか(四角形に切った紙のうえから破る形でキーをはめ込む)などと考えるが上の理由で打鍵感が悪くなると思われる。
定期的にキーを外して掃除することに慣れていれば大幅に時間短縮もできそうな印象だ。
しかし10年以上使えるキーボードは素晴らしい。このまま20年30年と使いたい。
打鍵感のみならず耐久性で見て2,3万円するキーボードは胸を張っておすすめできる。