使用ソフトウェア | バージョン | 備考 |
---|---|---|
Blender | 3.3 |
日本語:カーブ半径設定
次のようになカーブがあるとする
このカーブに対してSet Curve Radius
ノードを使って「半径」を与えた後メッシュ化すると
カーブがメッシュ化されるときの「太さ」をコントロールできる。
また、次のようにポイントに応じて太さを変えることができるようになるので
先端は鋭く、逆側は太くするといった処理も可能。
Curve
(カーブ) => Set Curve Radius
(カーブ半径設定)
まず覚えておくことは、単純にカーブにこのノードを指しただけでは効果がない。
このノードの後ろでCurve to Mesh
(カーブのメッシュ化)を行ったときに初めて効果があるので
こうすることでRadius
を変更すると自由にカーブの太さを変更できるようになる。
Curve to Mesh
ノードがわからない場合は次の記事も参照
【Geometry Nodes】Curve to Mesh(カーブのメッシュ化)ノードを解説【Blender】 | 謎の技術研究部
Curve
(緑色)のソケットにはカーブを入れる。メッシュを入れるとエラーとなる。
日本語:半径
Radius
はそのままカーブの太さ。お好みに合わせて設定する。
冒頭で掲載したこの例は半径を0.1m
に設定した例
日本語:選択
半径を「変更したくない」ポイントにFalse
を入れてやると、そのポイントは半径が変更されない。
何も入力しなければデフォルトでTrue
として扱われる。
したがってSelectionがよくわからない場合は何も入力せずに使えばよい。
Selection
について詳しく知りたい場合は次の記事
理解が難しいので例を使う。
まずはすこし角張った円を作る。
Curve Circle
で円を作るSet Curve Radius
で半径を0.5m
に設定Curve to Mesh
でメッシュ化実行結果
ここに次のノードを追加してSelection
へ入力。
これにより頂点番号が0
のカーブだけFalse
が入る。
つまり0番目の頂点だけ半径が設定されないままになるので
1頂点だけ半径が極細のままになっている。
では、冒頭で解説したように片方を細く、もう一方を太くするにはどうしたら良いのだろうか。
このケースではSelection
を使う必要はない。
Spline Parameter
のFactor
を調整してRadius
に入れてやれば良い。
Multiply
(乗算)の値を動かすことで太さを調整することが可能。
Spline Parameter
のFactor
を簡単に説明するとカーブの始点に対して0, 終点に近づくに連れて1に近づいていくというノード。
Spline Parameter
ノードについては次も参照
【Geometry Nodes】Spline Parameter(スプラインパラメーター)ノードを解説【Blender】 | 謎の技術研究部
Radius
のソケットはひし形(フィールド)となっているため頂点ごとに別々の値を送ってやることができる。
つまり左側は0
右側は1
という数字が入るので、それをMultiply
して半径とすることで先細りが実現される。
フィールド(ひし形)の概念は次の記事で解説
【Geometry Nodes】フィールドって何?PositionやIndexの使い方【Blender】 | 謎の技術研究部
こちらも非常によく使うノード。
Spline Parameter
を使った例もかなり有用なのだが初心者には少し理解が難しいかもしれない。
このあたりを完全に理解すると木や植物をジオメトリノードで作る例などで大活躍するので色々試してみてほしい。