2022-10-24

【Geometry Nodes】Spline Parameter(スプラインパラメーター)ノードを解説【Blender】

カーブ内の各ポイントについて、その点がカーブの何割の位置にあるのかという情報等を取得するノードを解説。

Article Image
使用ソフトウェアバージョン備考
Blender3.3.1

Spline Parameterノード

日本語:スプラインパラメーター

spline parameter外観

旧バージョンではCurve Parameterだったノードがこちらに名称が変更になっている。

本記事ではカーブの「コントロールポイント」のことをわかりやすく頂点と記す。

概要

カーブについて次のような情報を取得するノード

  • カーブの始点を0%、終点を100%としたときに、各頂点が全体の何%の位置にあるのかを取得するFactor(係数)
  • カーブの始点からカーブ状の各点までの絶対的な長さLength
  • 各頂点のインデックスを返すIndex

この記事ではそれぞれの項目を解説する。

出し方

Curve => Spline Parameter

Factor

日本語:係数

Factor外観

カーブの始点を0%、終点を100%としたときに、各頂点が全体の何%の位置にあるのかを取得する。

もっとわかりやすく

カーブはくねくねと曲がっているが、これを一つの直線に引っ張ったと考えてみる。

そこで各頂点に対してカーブのスタート0%、ゴール100%としてそのポイントは何%の位置にあるか?

というのが係数である。

係数のイメージ

こんな感じのイメージ

実際の数値は0 ~ 1で出てくる。

実用例

最もよくある例がカーブの始点から終点にかけて太さを変える例。

もとのカーブ

このカーブにSpline ParameterFactorを使って

ノード例

終点が広い例

各頂点の半径をFactor(係数)を使って計算することにより先細り表現ができる。

おそらく最もよく使う例。

Length

Length外観

Factor0~1の割合で出ていたのに対し、こちらは曲線の長さそのもの(絶対値)が出力される。

確認したところBlender内のメートル単位で出ていた(例えば3mなら3が出力)

いつ使うのか

実はこのLengthはどういうケースで有用なのかよくわからない。

カーブの長さを使った数学的な作例に使えるかもしれないので参考までに。

Spline Lengthノードの違いに注意

よく似た赤ノードにSpline Lengthというのがあり、こちらもLengthという出力ソケットを持っているが、出力結果が違うので注意だ。

Spline Length外観

Spline ParameterLengthは各頂点に対して別々の値(始点からの距離)が入るが、Spline Lengthすべての頂点に同じ値(カーブ全体の長さ)が入る模様。

おまけ:Curve Length

Curve Length

ノードの色がちがうのでこちらは混同しにくいとは思うが、念のため掲載。

Curve Lengthが出力しているLengthも単一の値でカーブ全体の長さになる。

Index

Index外観

こちらはわかりやすくインデックス番号そのものが出力される。

スプレッドシートのIndex

スプレッドシートに付与されているIndexと同じものが出力される。

さいごに

このノード(特にFactor)はよく使うノードだ。

カーブを扱う場合はこのノードが役に立つので覚えておきたい。

また、Lengthの有用な使用例がないか今後探っていきたい。



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謎の技術研究部 (謎技研)