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【 ComfyUI基礎シリーズ 】
VAEとは....と書いたが私も専門的すぎて詳しく説明できないが...
とにかくAIにしかわからない画像を人間に分かるように変換するときのAIモデルだ。
このシリーズでもLoad Checkpoint
やVAE Decode
で取り扱った
今まではチェックポイントから出ているVAEを使用していた。
音楽を再生するときにアンプやスピーカーを変えるだけでも音が変わるように、AIの画像を変換するときもこのVAEでアウトプットの質感が変わる。
実際ににどう違うか見てみる
Load Checkpointから出ているVAE | 別で用意したVAE |
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かなりの変化だ。だが、画像そのものが全く別のものになったわけではない。
VAEは画像のシャープさや鮮やかさといった箇所に作用しているのが分かる。
次のノードで読み込むことができる。
こちらをVAE Decode
のvae
ピンに差したら完成なのだが...
このVAE自体もAIの一種なので、ここのモデルを用意する必要がある。
実はこのVAEのモデルなのだが、ほとんど種類が出回っていない。
おおよそ使用されているVAEはComfyUI Managerから直接DLできるのでこちらを使うのが最も楽。
ComfyUI Managerって何?という人は前回の記事で解説しているので読んでいただければと思う。
ComfyUI Manager
からInstall Models
を選択
次が全て
SDXLを使用するときの選択肢は一つになりそうだ。
今回はこのkl-f8-anime2
というVAEを使用した。私はコレを常に使っている。
vae-ft-mse-840000-ema-pruned
もよく使用されているのを見かけるので参考までに。
手動でファイルを配置したい場合は次のフォルダ
ComfyUI_windows_portable\ComfyUI\models\vae
試しにvae-ft-mse-840000-ema-pruned
を利用してみた。
※上の例はシードがわからないので再生成して固定
vae-ft-mse-840000-ema-pruned | kl-f8-anime2 |
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ほとんど違いがない。
WEB用に画質を落としているので、恐らくここでは違いがまずわからないと思うレベル。
生データでみてみると、明るさや右手の袖口の表現がほんの少しだけ違う。
VAEはDLしたものを使わないと「なんだかぬるい」画像になってしまうが、上にあるようにとりあえず定番を入れておけばそれだけでクオリティが上がる。
webui1111を利用しているユーザーにはわざわざ解説するまでもないかもしれないが超基礎シリーズということで紹介させていただいた。