この記事ではComfyUIのカスタムノードであるImpact Pack
に含まれるPipe
を解説する。
Impact Pack
のインストールなどは省略する。
例えばデフォルトの例をそのまま見ると次のようにごちゃごちゃしている
Pipe
の役割は次のように複数の線をまとめて一本にすることだ。
まずはToBasicPipe
ノードを検索で出す。
検索はなにもないところをダブルクリック。
左側のピンに繋いだものが右側のピンにひとまとめにして出力されるので、次のように繋ぎなおす。
この画面ではごちゃごちゃしているが、出力はbasic_pipe
のみになっているのがミソ。
ではこんどはこのbasic_pipe
ピンをどう復元するのかというところ。
検索でFromBasicPipe
を出そう。ここではv2の表記がある物を使っている。
v2のノードのほうだとbasic_pipe
がそのままスルーして出せるピンが増えているだけ。基本機能は無印と変わらない。
このあとはKSampler
に繋ぐのはよくある例。
これはおまけ的な情報だが、ノード名の左側にある丸をクリックするとノードをコンパクトにすることが出来る。
個人的にこれだけで特別見やすくなっている感じはないが、例えばこんな縦レイアウトでも線がごちゃごちゃしない。
KSamplerを並列に複数使うケースでは特に有用だろう。
またFromBasicPipe
から更にbasic_pipe
が出せるので、KSamplerを連結するフローなどではより見やすくなる。
検索:EditBasicPipe
既存のbasic_pipe
の一部を上書きするもの
コレの良いところは上のように全部の入力ピンを挿さなくてよく、一部だけ繋ぎ直せばそのピンだけ更新される。
地味なノードだが海外のユーザーの例で使用されているのをよく見かける印象
検索:ToDetailerPipe
という別ノードがあるが、こちらはDetailer
系ノードでインプットがpipe
形式になっているもの専用かと思う。
次のように使う。
こちらも特に覚えることもないがDetailer
を使うときに線がたくさん繋がってしまうためそれを避ける目的かと思う。
basic_pipe
とはお互い接続不可能なので注意。この場合は下記BasicPipeToDetailerPipe
などを使用する。
ToがあるのでFromもある。検索:FromDetailerPipe
ただ、私が確認した限りだとFaceDetailer
のアウトプットにしかなく、これがどのような目的で使われるのがはいまいちわかっていない。
またFromDetailerPipe_v2
はアウトプットにdetailer_pipe
ピンがあるかないかの違いだけ。
検索:BasicPipeToDetailerPipe
こちらはbasic_pipe
にdetector
系を追加してdetailer_pipe
へと変換するもの。
こちら逆のDetailerPipeToBasicPipe
もある。
これまでのケースではわざわざKSamplerの前でFromBasicPipe
でまとめたピンをバラバラにしていた。
検索:ImpactKSamplerBasicPipe
ノードを使えばpipeをそのまま入力にできる。
覚えなくても良いが、知っておくと楽かもというノード。advanced版もある。
Detailer
関連に限りSDXL
系でpipe
を使う場合はSDXLが接尾辞についているノードが用意されているので注意しよう。
一番基本のbasic_pipe
にはSDXLはないのでそのまま使えば良さそうだ。
私自身このノードはあまり使ったことがなく、詳しいことはわからないので参考まで。
他もっと細かいノードがあるかもしれないが、これだけあれば基本はOKだと思う。
恐らくImpactPack
ではこの先の更新も含めてpipe
という概念は頻繁に利用することになると思うので基本は覚えておきたい。